約 2,251,189 件
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/4677.html
autolink GC/S16-111 カード名:死にゆくものへ餞を カテゴリ:クライマックス 色:赤 トリガー:2 【永】あなたのキャラすべてに、ソウルを+2。 俺たちは淘汰される者に葬送の歌を送り続ける レアリティ:PR illust. コミックマーケット80 ギルティクラウンブース先行配布 トライアルデッキ「ギルティクラウン」初回封入 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 “運命の邂逅”集&いのり 2/2 8500/2/1 赤
https://w.atwiki.jp/cfvanguard/pages/437.html
リンクジョーカー(無心なる刃 ハートレス軸) リンクジョーカー(無心なる刃 ハートレス軸) 主なカードキーカード サポートカード トリガー構成 サンプルレシピクリティカル型 スタンド採用型 コメント 外部リンク 主なカード +... キーカード サポートカード トリガー構成 サンプルレシピ クリティカル型 G ユニット 枚数 備考 0 星輝兵 ダストテイル・ユニコーン 1 FV 星輝兵 ヴァイス・ゾルダート 4 星輝兵 メテオライガー 4 星輝兵 ネビュラキャプター 4 星輝兵 ステラガレージ 4 1 虚ろの双刃 バイナリスター 4 黒門を開く者 2 魔爪の星輝兵 ランタン 4 障壁の星輝兵 プロメチウム 4 2 飛将の星輝兵 クリプトン 4 凶爪の星輝兵 ニオブ 3 星輝兵 メビウスブレス・ドラゴン 4 3 星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴン 4 無心なる刃 ハートレス 4 スタンド採用型 G ユニット 枚数 備考 0 真剣の星輝兵 セレン 1 FV 星輝兵 ヴァイス・ゾルダート 4 星輝兵 スカウンティング・フェリス 4 星輝兵 ムーンコマンダー 4 星輝兵 ステラガレージ 4 1 虚ろの双刃 バイナリスター 4 獄門の星輝兵 パラジウム 2 黒門を開く者 4 障壁の星輝兵 プロメチウム 4 2 飛将の星輝兵 クリプトン 3 特異点を射抜く者 4 ラ・モール 4 3 トワイライトバロン 4 無心なる刃 ハートレス 4 コメント デッキの編集議論に。雑談をする場合などは共有掲示板をご利用ください。 カァァァァァァァァァァァァーーーーーぺ!!!!! -- 2013-07-09 16 51 16 スタンド方のほう、ダストテイルの効果使えない -- 2013-07-18 09 32 05 ↑他にまともなFVもいませんし、単なるブースト役ということなのでは? -- 2013-07-22 08 11 57 よわっ -- 2013-08-19 20 23 52 コメント すべてのコメントを見る 外部リンク カードファイト!! ヴァンガード Wiki カードファイト!! ヴァンガード 共有掲示板
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1672.html
アガレスト戦記2 part60-388~396,416~422,430 388 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 14 03.93 ID X4eMefES0 [1/9] アガレスト戦記2を投下します。 第一世代+第二世代+第三世代+真ルートの四部構成です。 ■専門用語 【アガレスト】 この世界のこと。 ルクレリア、グラッセア、フェンディアス、エンハンブレ、アイギストス、ゼントルークの6つの大陸から成り立つ。 それぞれの大陸には、古の神々の戦いで敗れた闇の神が封印されている。 【守人(もりびと)】 闇の神の封印を守護する役目を持つ者達。それぞれの大陸ごとに神殿があり、そこに住まう。 古の戦いに勝利した光の神々を崇拝している。 守人とは名ばかりで、困っている人にも手を差し伸べたりせず、閉鎖的。 血を濃く残す為、近親婚が当たり前。 【閃光の日】 主人公・ヴァイスがゲーム開始直後に起こした神殺し事件の通称。 ヴァイスの剣が神・カオスの身体を貫いた途端、溢れた光が世界中を覆ったことからこう呼ばれる。 この事件以降、魔物が活性化したり世界中でおかしなことが起きている。 【魂の器】 主人公に課せられた使命。神殺しの罪を償う為、神復活の為に神の力を自分の身体に溜めなくてはならず、激痛を伴う。 身体が限界近くなったら【柱の乙女】の中から相手を選んで子孫を残し、 その子孫にこの使命を受け継がせ、自身は封印されなくてはならない。 【柱の乙女】 一人の魂の器に対し、三人存在する。神の力をその身に宿した女性。 彼女達も主人公と一緒に封印されなくてはならない。 389 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 14 27.62 ID X4eMefES0 [2/9] ■登場人物(第一世代) パーティメンバー 【ヴァイス】第一世代の主人公。ゼントルークの守人の青年。神殺し事件を起こした後、名前以外の記憶を失う。 【フィオナ】この物語のヒロイン。ヴァイスや嫁候補達をお兄ちゃん・お姉ちゃんと慕う幼女。殺伐としたパーティでの癒し系。 【イヴァ】この物語の、もう一人のヒロイン。ヴァイスに殺された神・カオスの代行者を名乗る、高圧的な謎の美女。 パーティが殺伐としてるのは大体こいつのせい。 【アイナ】第一世代のヒロイン(柱の乙女)その1。記憶を失くした状態で倒れていたヴァイスを保護した、心優しい少女。 【フィリーネ】第一世代のヒロインその2。ルクレリアの守人。記憶を失う前のヴァイスと面識があるようだが、 彼のことを快く思わない。ヴァイス以外の仲間との人間関係は良好で、お色気系。 【ヴィクトリア】第一世代のヒロインその3。アイギストスのお姫様。世界に広まる魔物の脅威を知り、 ヴァイス達と同行することになる。口調や振る舞いこそおしとやかな姫のそれだが、やることはおてんば。 【ジェイナス】飄々とした兄貴分。ヴァイスの持つ剣に目をつけ、いい加減な理由をつけて同行。 サブキャラ 【ファスティー】神殺し事件の際、ヴァイスと同行していた考古学者の青年。 溢れた光に吹き飛ばされたのか、半身不随となり戦闘には参加できないが、ヴァイスとの再会を機に同行。 【レーナ】ヴァイスの妹で婚約者。既に他界している。 【???】ヴァイスの夢に現れる、金髪の女性。夢の中でいつも歌を歌っている。ヴァイス自身も誰かは分からない。 【クロエ】道具屋の看板娘。ジェイナスのナンパを度々スルーするが、彼のことが気になる様子。 彼女にまつわるサブイベントをこなせば無事ジェイナスと結ばれる。 390 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 14 54.37 ID X4eMefES0 [3/9] ■ゲーム開始より少し前 ゼントルークの守人・ヴァイスには婚約者でもある妹がいた。 妹・レーナは身体が弱かったが、神に献身的に仕えていればきっと良くなると信じてヴァイスは守人としての責務を全うしていた。 しかしその努力が日の目を見ることはなく、レーナは他界。 そんな時考古学者の青年・ファスティーと出会い、 「神殿には神が封印されてるから封印解いて神に直接頼んだら妹生き返らせてくれるかもよ?」と諭される。 ■ゲーム開始 ゼントルークの神殿に忍び込むヴァイスとファスティー。 奉られていた剣を引き抜くと、どうやらそれが封印だったようで神・カオス復活。 「何故封印を解いた?」「お前達人は痛みを受け入れる覚悟ができたというのか?」 と尋ねるカオスの言葉をスルーし、「お前が神か?神なら奇跡を起こせ。レーナを生き返らせろ!」とヴァイスは訴える。 いくら神でもそれはできないと説明するカオスにヴァイスは絶望し、先程引き抜いた剣を構えカオスに突進。 カオスは避けようとするそぶりもなく、ただヴァイスが【神殺しの剣・ヴェルダファード】を持って向かってくるのを静観していた。 神殿から光が溢れ、そのまばゆい光が世界中に広がる。 時は流れ、光に弾き飛ばされたのだろう、ルクレリアの外れで記憶喪失の状態で倒れていたヴァイスは、 アイナという癒し手の少女に保護されていた。 もう何ともないとヴァイスは主張するが、心配だということでアイナも同行。すると二人の前に謎の美女が現れる。 ヴァイスの気配を追ってやってきたという女性。ヴァイスが記憶喪失だと知ると、 ・自分の名前はイヴァ ・ヴァイスはとんでもない罪を犯した ・ヴァイスが神を殺したせいで世界がまずい ・自分はその殺された神の代行者 ・神の死は人間のそれとは違い、例の光と共に世界中に命が散らばった ・ヴァイスにはこれから、その神の光を受けた(=狂暴化した)魔物退治をしてもらう。そいつらをどんどん倒せば神復活に繋がる ・ヴァイスも光を受けてるので、倒した魔物の力をその身に宿してもらう。物凄い苦しみだけど文句言うなよ と説明する。無茶苦茶な話だが「俺が記憶を失ってることが何よりの証拠だからやってやる」とあっさり承諾するヴァイス。 さらにイヴァは、アイナも神の光を受けている、と意味深なことを言う。 391 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 15 12.82 ID X4eMefES0 [4/9] 何でも屋で生計を立てる男・ジェイナスと出会う。 ジェイナスの狙いはヴァイスの持っている剣だが、なんとかごまかしてパーティに同行。 ジェイナスが暮らす街【フレンスベルジュ】に辿り着く。一行はこの街を拠点にすることを決める。 酒場でファスティーと再会。ヴァイスが記憶を失っていることに罪の意識を感じる。 ファスティーの話から、ヴァイスが神を殺したのは事実だと確定。 イヴァによると、【魂の器】であるヴァイス、【柱の乙女】であるアイナの他に、【鍵】が必要だという。 器は分かったけど柱ってなんだよ?という問いかけをスルーし、この近くから鍵の気配を感じると言い出すイヴァ。 イヴァの言うとおりに探索すると、森の奥深い場所で幼い少女が裸で眠っていた。 ひとまずフレンスベルジュの宿まで連れていき、少女の目覚めを待つ一行。 少女は目を覚ますと、フィオナと名乗った。その白い肌と尖った耳は絶滅した種族【ハイ・エルフ】であり、 ずば抜けた治癒魔法能力も特徴である。 「お昼寝してたと思ってたのに、ここはどこ?お父様とお母様は?」と無邪気に尋ねるフィオナに、 外道イヴァはさらっと「もういませんよ。それよりあなたにも役に立ってもらいます」と告げる。 あまりの言葉の選ばなさにさすがにイヴァを非難する大人達だが、 フィオナは「フィオナがずっと起きなかったから、悪い子だから、お父様とお母様はどこかに行っちゃったんだね」 「フィオナ、いい子になる!だから、お父様とお母様が帰ってきたら、いい子にしてたって言ってくれる?」とどこまでも無垢。 移動手段は基本的に【転送法陣】であり、一度行ったことのある場所であればどこにでも移動でき、 これを用いて行動範囲を増やし、魔物退治を続ける一行。 ルクレリアの守人フィリーネ、アイギストスの王女ヴィクトリアと出会う。 彼女らとアイナの三人に、イヴァは「貴女方は神の力を宿しているのでヴァイスの使命に協力してもらう」と話し、 フィリーネのいる守人の里、ヴィクトリアのいる城から強引に彼女らを奪い同行させる。 無茶苦茶なことを強制された三人だが、世界の為だからと承諾する。 392 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 15 31.67 ID X4eMefES0 [5/9] このゲーム、基本的に進め方は自由なのでキャラクターごとのエピソードをざっくりと紹介。 ・アイナの癒しの能力は亡くなった母親譲りであり、その絶大な魔力は時に魔物を引き付けることから 非難されることもあったが、それでも誇りにしていた。アイナは幼い頃に両親と死別しているが、 アイナの母はルクレリアの守人であり、近親婚という掟を破って好きな男性と結ばれ、アイナを儲けたことが判明。 それを知って安心したアイナは、自分も好きな男性(=ヴァイス)のそばにいる(=柱の乙女になる)ことを誓う。 ・ジェイナスの正体はアイギストスの元守人。ヴァイスの剣に興味を持ったのもその為。 自身を追い出した里と決別し、フレンスベルジュの道具屋のクロエとラブコメの末に結ばれる。 ・フィリーネは過去に、姉の結婚式に出席していたヴァイスと会っていた。 その姉は閃光の日がきっかけで亡くなったらしい(詳しい死因は明かされない)。 憎しみの末にヴァイスを刺すが、避けようともしない彼にまた怒りを覚える。自分でも分からない気持ちをヴァイスに吐露する。 ・ヴィクトリアは最近怪しい行動が目立つ副官を、尚も信じていた。 そのせいで城が魔物の襲撃で一時ピンチに追い込まれるが、副官は実は二重スパイで魔物を油断させる為に動いていた(相手の魔物は知能が高かった為)。 城が落ち着いた後、ヴィクトリアはヴァイスに、柱の乙女の使命を 「自分にしかできないこと」と誇りに思っていることを話す。 ・神の力を宿す魔物を倒すたび、激痛に悶えるヴァイス。意識を失うこともあり、時折夢に金髪の女性が現れ、 いつも歌を歌っていた。見知らぬはずなのに女性を愛しく感じるヴァイスは、彼女を妹のレーナかもしれないと思った。 ・強大な魔物を倒しても、ヴァイスが全く苦しまないこともあった。 ただ手強かったというだけで神の力を宿していなかったのだろうとヴァイスは解釈する。 しかしそういう魔物を倒すたび、イヴァは小さな違和感を覚えていた。 ・ヴァイスの夢に現れる女性がいつも歌っている歌を、何故かフィオナが口ずさんでいた。 何故その歌を知っているのか尋ねようとするも、結局聞きそびれてしまう。 神の力をそれ以上受け入れきれなくなったヴァイスは、自分の血を継ぐ者にこの使命を受け継がせる為、 アイナ・フィリーネ・ヴィクトリアの中から、身も蓋も無い言い方をすると子作りの相手を選ぶことになる。 幼いフィオナには状況が理解できないが、ただ4人がいなくなることは分かったようで駄々をこねる。 ヴァイスは彼女に「目を閉じればまた会える」「フィオナが忘れないでいてくれる限りフィオナの中で生き続ける」と諭し、 フィオナもヴァイス達のことを忘れないと約束する。(第一世代終了) 393 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 20 32.51 ID X4eMefES0 [6/9] 続きまして第二世代です。 このゲームの登場人物、基本的にエルフなどの人外ばかりで、 フィオナとジェイナス以外は世代が変わっても外見の変化はありません。 ■登場人物(第二世代) 【シュバルツ】第二世代の主人公。ヴァイスの息子。厄介な使命を押し付けていなくなった両親を嫌悪するが、 それでも「三人の女を好きにできるから」という不純な動機で使命に臨む。ツンデレ。 【フィオナ】長命種族ハイ・エルフである彼女は、身体は幼い少女のままだが精神的に成長。 すっかりお姉さんになり、シュバルツの母親代わりを務める。 【ジェイナス】青年から壮年に。クロエと結ばれ、ジュードを授かる。年相応に落ち着き、パーティの父親ポジション。 【ジュード】ジェイナスとクロエの息子で、シュバルツとは幼なじみ。ジェイナスを反面教師にしており、真面目で冷静。 【ヴァネッサ】第二世代のヒロインその1。魔物退治専門のハンター。シュバルツとはお互い第一印象が最悪。 【リ・ラ=ルア】第二世代のヒロインその2。フェンディアスの守人。世間知らずだが肝は据わっている。 【ユーミル】第二世代のヒロインその3。グラッセアの守人。婚約者である兄の病を治す為にシュバルツ達に協力を仰ぐが…。 【イグニス】エンハンブレの守人でエルフの青年。堅物で守人以外の人間を見下す、守人のテンプレみたいな性格。基本的に空気。 【メルヴィナ】シュバルツ達の前に現れては邪魔をしてくる謎の少女。魔物を手なずけることができる。 394 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 20 53.07 ID X4eMefES0 [7/9] シュバルツは父・ヴァイスの夢を見ていた。自分にこんな厄介な使命を押し付けた父の姿に、 シュバルツは朝から不機嫌になりフィオナやジュードに当たり散らす。 シュバルツがヴァイスを糞野郎などと罵倒するたび、フィオナは悲しそうな顔をし、 ジェイナスもかつての仲間をけなされいい気分がしないが、それ以上にシュバルツの気持ちも分かるので強くは言えなかった。 シュバルツとイヴァのおかげで、パーティのギスギス感は第一世代以上。 シュバルツは「憂さ晴らし」と称して危険な魔物の情報を探していた。ツンデレである。 そこへ同じく魔物の情報を求めフレンスベルジュのギルドを訪れたハンターの女性・ヴァネッサと出会う。 結局、どちらが早く魔物を見つけ退治できるか勝負することに。 イヴァは彼女が柱の乙女の一人だと言う。シュバルツにすれば待ち望んでいたはずの「好きにできる女」だが、 それを聞いた彼は一層不機嫌になった。 魔物退治対決はヴァネッサの勝ちとなったが、ギルドへの報告に街へ戻る途中、ヴァネッサは魔物に出くわす。 「お前にいなくなられるのは困る」とヴァネッサを助けるシュバルツ。ツンデレである。 柱の乙女に選ばれたヴァネッサに何とか協力してほしい一行。ヴァネッサは全く信じていないようだが、 「報酬は五分五分」「あたしに指図しない」という条件で手を打ち、パーティに加わる。 フェンディアスの守人リ・ラ=ルア、グラッセアの守人ユーミルと出会う。 イヴァによれば彼女達も柱の乙女であり、守人である二人はその役目をあっさり承諾。シュバルツはそれが気に食わなかった。 この後はユーミルの兄の病気を治す為の素材集めが主な目的となるが、 その素材で出来上がるのは、薬などではなく【魔器】と呼ばれる指輪だった。 それを嵌めれば病の快復どころか身体能力の向上まで図れるが、魔器は禁忌とされてるので バレたらユーミルは兄共々里を追い出されるだろう。 そこへユーミルと同じくグラッセアの守人である、ダナオスという青年がバレないように 口裏合わせしてくれたり色々協力してくれることに。 395 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 21 30.19 ID X4eMefES0 [8/9] 素材集めの旅の途中、リ・ラ=ルアの住む里がメルヴィナという女に襲撃されたと聞き駆け付ける。 メルヴィナが操る魔物を見て顔色を変えるヴァネッサ。その魔物にヴァネッサは幼い頃家族を殺されたらしく、 ヴァネッサはその復讐の為にハンターとなり、今日まで生きてきたという。 が、後一歩でとどめを刺せるという時に逃げられてしまう。 ヴァネッサは仇討ちさえ果たせばあとはどうでもいい、柱の乙女でも何でもなってあげるとシュバルツに告げる。 全ての素材を集め終え、指輪を完成させた一行。ユーミルの里に戻ると、魔器を造ったことが露見していてお尋ね者扱いになっていた。 結局ダナオスが黒幕であり、完成した魔器は奪われ、 ユーミルの兄はダナオスがあらかじめ用意していた偽の魔器を騙されて身につけ暴走、魔物化したところをシュバルツに倒される。 メルヴィナもダナオスの部下で、リ・ラ=ルアの里を襲ったのもダナオスの指示だった。 シュバルツ達が気になるのか、こそこそ着いて回るメルヴィナ。 シュバルツに勘付かれ、その身体についた無数の傷は何なのかと指摘される。 彼女は任務を失敗する度ダナオスに虐待されていたが、そうまでそれても自分の居場所はダナオスの元しかないと話す。 メルヴィナは「この仕事が失敗したら自分は終わり」と言ってシュバルツ達に最後の戦いを挑むが、返り討ちにされる。 シュバルツは「ダナオスを殺した後お前も同じ所に送ってやる。あいつが殺される様をよく見とけ」と言ってメルヴィナを同行させる。 ダナオスのそもそもの目的は、魔器を使って古の魔王【サマリル】を蘇らせ、この世界を滅ぼしてもらうことだった。 魔器を身につけて身体能力が向上したダナオスだが、シュバルツ達に倒される。 ダナオスは何故そんなことを企んだのか語り出す。自分には好きな女性がいたがその人は守人ではなく、 近親婚が当たり前の里では祝福されなかった。さらに彼女は別の男の子供を身篭っており、衰弱していたにも関わらず 「汚らわしい女」として里を追いやられ、子供は生まれたものの女性は死亡。 神に仕える守人なのに神に見放されたことに絶望し、子供を引き取って自分の駒として育て上げ、 今日まで過ごしてきたという。(その子供というのがメルヴィナ) まるでヴァイスと同じようなことを考えたダナオスにとどめを刺し、その肉体が滅んだ後、残った魔器をジェイナスが拾い、装着する。 お前何やってんだと非難する一行だが、ジェイナスはこうすれば誰の手に渡ることもない、俺じゃこんなの使いこなせないし別にいいだろと話す。 魔器には身体能力の向上の他、不老不死の効果もあるが、同時に精神を蝕む副作用もあり、魔器に精神が屈した時化け物と成り果てる上、 一度身につけたら外せない。珍しく動揺するジュードだが、シュバルツは 「ジェイナスが化け物になったらは俺か、俺のガキが止めてやるから安心しろ」と話す。 396 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 21 54.25 ID X4eMefES0 [9/9] メインストーリーは上記のような感じ。第二世代メンバーの個別エピソードをざっくり紹介。 ・ヴァネッサは旅の中で因縁の魔物と再び対面し、仇討ちを果たせたものの心が晴れるわけではなかった。 最初はシュバルツの言動に嫌悪を覚えていた彼女だが、その裏側に隠された彼の本心を知ると理解を示すようになる。 シュバルツは彼女と二人きりの時「死ぬのが怖い」と本音を打ち明け、 ヴァネッサは「弱いくせに強がらないで最初からそう言いなさいよ」と彼のダサイ部分を受け入れた。 ・閃光の日以来、未来視の能力を失ってしまったリ・ラ=ルア。しかし未来は何があるか分からないからこそ楽しみになるから、 力が戻らなくても構わないとシュバルツに話す。 シュバルツは「俺の楽しみはお前を好きにできることぐらいだからそれまで死ぬな」と告げる。 ・兄の死を悲しむが、里を追い出された身の上なのでまともに弔ってやることもできないことを嘆くユーミル。 魔器に魅入られていたのはダナオスだけでなく自分もだったと言う。 シュバルツはそんな彼女を「たまにはわがままぐらい言ってもバチ当たらねえよ」 「なるようにしかならないんだからせいぜい楽しもうぜ」と励ます。 ・差別意識が強く、特に人間を見下すイグニス。そんな中シンシアという人間の女性と出会い、 最初は顔を合わすたび口喧嘩ばかりしていたが、最終的にはケンカ友達のような仲になる。 シンシアにまつわるサブイベントを全てこなすと、イグニスはシンシアが自分に向ける本当の気持ちに気付き、結ばれる。 ・居場所であったダナオスを失い、シュバルツに死なせてももらえないメルヴィナだったが、 シュバルツの魂の器としての使命を知り、彼が何故自分に生きてほしいのかを察する。 自分と違って生きたくても生きられない彼が、そうまでして守ろうとする世界がどうなるかを見届けるという目的を見つけ、 パーティに正式に加入する。 ・ヴァイス同様、神の力を宿す魔物を倒すたび、激痛に悶え意識を失うシュバルツ。彼もまた、金髪の女性が現れる夢を見た。 ・第一世代の時と同様、強大な魔物を倒しても、シュバルツが全く苦しまないこともあり、 そういう時は代わりにイヴァに変化があった。第一世代では小さな違和感だったが、第二世代の現在では痛みとなってイヴァを襲う。 ・ヴァイスとシュバルツの夢に現れる金髪の女性が歌う歌を、フィオナだけでなくイヴァまで口ずさんでいた。 何故その歌を知っているのか尋ねようとするも、やはり聞きそびれてしまう。 ヴァイス同様、神の力をそれ以上受け入れきれなくなったシュバルツは、 ヴァネッサ、リ・ラ=ルア、ユーミルのいずれかと結ばれ、自分じゃ果たし切れなかった使命を次の世代に託す。(第二世代終了) 416 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 51 47.32 ID us5Shp9x0 [1/6] アガレスト戦記2、残りの第三世代&真ルートです。結構はしょってますがそれでも長いです。 ■登場人物(第三世代) 【グレイ】第三世代の主人公。シュバルツの息子。器としての使命に徹しており、人間性が薄い。 【フィオナ】ハイ・エルフの彼女は、三世代目にして身体の成長が始まり、幼女から大人の女性に。 一緒に育ったグレイとは幼なじみのような関係。 【ジェイナス】魔器を身につけている為、姿は第二世代の頃のままだが、精神が蝕まれているのは自覚している様子。 【メルヴィナ】第三世代のヒロインその1。シュバルツから託されたグレイを見守る。 グレイに対する柱の乙女でもあるが、自覚はない。 【リィル】第三世代のヒロインその2。イグニスとシンシアの娘で、グレイとは幼なじみ。騒がしい。 【ソフィア】第三世代のヒロインその3。エンハンブレの守人で、イグニスの妹で、リィルの叔母。上品だが腹黒。 【ゲオルグ】強い相手との戦いに生き甲斐を見出だす武人。基本的に空気なおっさん。 シュバルツと第二世代ヒロインの息子・グレイは、父とは正反対で使命に積極的。 神の力を宿す魔物を倒すたび激痛に襲われてはフィオナやソフィアに気遣われるが、 魂の器に徹している彼はその優しさを拒絶する。 イヴァもまた、グレイが痛みを伴わない時に限り異変があった。 ヴァイスの時は小さな違和感、シュバルツの時は自覚する程度の痛みだったが、現在ではグレイと同等の激痛となり彼女を襲う。 フィオナは様子のおかしいイヴァに休むよう説得するが、イヴァは何としても同行を続ける。 ファスティーはグレイの様子を見て、「このままではグレイの中の神の力が暴走してとんでもないことになるかもしれない」 と早めの封印を薦めるが、イヴァは「グレイのことは私が決める」と聞く耳を持たない。 ファスティーは、封印が嫌なら力を抑える方法があるかもしれないからそれを試してみようと提案。 それならばと、一行はファスティーの言う「神の力を抑える効力のある魔器」を求めて、それのある遺跡を目指す。 遺跡を守る魔物に苦戦する一行。よりによってグレイとイヴァは同時に激痛に襲われ、二人とも倒れてしまう。 二人を庇いながらの戦いで徐々に追い詰められるが、そこでジェイナスが「ここは俺に任せろ」と言い出す。 ジュードは嫌な予感がするが、仲間に連れられ渋々避難する。 すると背後で大きな爆発音が轟く。ジェイナスが魔器の力を極限まで引き出し、魔物を道連れにして自爆したのだ。 ジュードは「親父は魔器を身につけてるんだから死なないよな!?」と皆に問いかける。 あの爆発と、魔器に蝕まれたあの身体で無事でいられるかを疑問視するが、皆は口には出せなかった。(ジェイナス死亡、永久離脱) 417 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 52 22.77 ID us5Shp9x0 [2/6] 一行は神殿でグレイとイヴァを休ませる。グレイもヴァイスやシュバルツと同様、金髪の女性が歌を歌う夢を見ていた。 グレイが目を覚ますが、様子がおかしい。目覚めた自分の姿を見て驚くようなそぶりをしている。 そんな様子の彼にファスティーは「ようやくお目覚めか。私のことが分かるか?」 「数千年ぶり、それも互いに人の身に窶しての再会だな」と言い出す。 ファスティーが急に何を言ってるのか分からない一行だが、グレイには言葉の意味を分かる様子。 やがてイヴァも目覚め、ファスティーはこれまでの真相を語り出した。 ・自分の本当の名前はメビウス。古の戦いに敗れ封印された闇の神の一人 ・封印が弱まったのでちょこっとだけ抜け出せたものの、完全ではなく、 ファスティーという考古学者の身体を乗っ取って完全復活を目論み動いていた ・イヴァは神の代行者などではなく、神が戯れに造った生命体。 メビウスが「神の代行者」としての記憶と人格を与え、駒として動かしていた ・ヴァイスとシュバルツとグレイがカオス復活の器であるように、イヴァはメビウス復活の器。 魔物を倒した後イヴァが痛みを感じたり苦しむことがあったのもその為 ・メビウスは完全復活した時、ハイ・エルフであるフィオナを自分の媒体にするつもり。 フィオナを【鍵】としてイヴァに探させたのもその為 ・森の奥深くにハイ・エルフ唯一の生き残りであるフィオナを封印したのもメビウス。 自分が戦争に負け、封印されることを見越してのこと ということらしい。そして様子がおかしいグレイのことを「カオス」と呼ぶ。 ファスティー(メビウス)はフィオナを捕まえると、 「カオスよ、この娘を返してほしかったらサマリルの持つ腕輪を持ってこい」と告げて神殿の奥に消えた。 サマリルとは第二世代でダナオスが復活させようとした古の魔王であり、 メビウスによればその腕輪があれば完全復活できるらしい。 カオスと呼ばれたグレイはその条件を呑む。 カオスと言えばヴァイスに封印を解かれ殺された闇の神で、今まで三世代に渡り復活させようとしていた相手だが、 もう復活してしまったようだ。グレイの姿のままで。 「フィオナ取り返してメビウス倒したら次はお前を封印してやるから逃げるなよ」と仲間に言われるが、 カオス(外見グレイ)は「何から逃げろというのか知らんが、それで貴様らが納得するならいいだろう」 という態度。闇の神だが、悪い奴という感じはしない。 418 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 53 00.14 ID us5Shp9x0 [3/6] ヴァイスとシュバルツとグレイの夢に現れていた金髪の女性は、 光の神の一人であり、カオスの恋人であった女神・ヴァルナだった。 つまりカオスとしての人格は第一世代から存在していたことになるが、 カオスは「ヴァイスもシュバルツもグレイも私の別人格のようなもの。 主人格である私が目覚めたことで彼らの存在はこの世から消えた」と酷な事実を突きつける。 それでもジュードやリィルは「そんなの嘘、お前からグレイを取り戻す」と宣言。 ちなみに、カオスによればヴァイスはカオスを殺していないという。 殺そうとしたものの躊躇っていると、背後からファスティーがヴァイスごとカオスを刺したそうだ。 ファスティーはヴァイスの死体にカオスを宿し、自分の復活の為に利用することにした。(ヴァイスが記憶喪失だったのもその為) 夢の中でヴァルナが歌っていた歌だが、古の神々の戦いが起きる前、 ヴァルナがいつもカオスに歌ってくれたもので、カオスはその歌が好きだった。 フィオナがこの歌を知っていたのは、ハイ・エルフはヴァルナが生み出した種族で、 フィオナはヴァルナの膝の上でよく聴かされていた為。 (カオスがフィオナを助けようと必死になるのも、フィオナにヴァルナを重ねている為) しかし神々の戦いが起き、カオスとヴァルナは引き裂かれる。 カオスを哀れんだ他の闇の神が、カオスの為にヴァルナそっくりの生命体(イヴァ)を生み出し献上。 イヴァがあの歌を知っていたのは、カオスの側に置かれていた頃、カオスが口ずさむその歌をいつの間にか覚えた為。 しばらくイヴァを連れていたカオスだが、やがて「やはり生命をもてあそぶのは良くない」として、イヴァを手放す。 その後メビウスが拾い、神の代行者という人格を植え付け利用することに。 第二世代でダナオスと対峙した場所にやってきた一行。魔器などなくても、カオスの力でサマリルの封印は解けた。 魔王サマリルはカオスの部下でもあるが、「お前に用はないが腕輪だけよこせ」という要求にサマリルはごねる。 結局こいつもメビウスと内通していたようで、 「腑抜けた今の貴様に腕輪渡すくらいならメビウス様に従う」と本性を表すが、返り討ちにしてやる。 戦い後、腕輪に手を伸ばそうとするジュードにカオスは「父親と同じ道を辿りたくなければそれに触れるな」と忠告。 結局カオスが拾い、その場を後にする。 メルヴィナはダナオスを思い出したようだが、「……さよなら」と呟くとカオス達を追いかけた。 419 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 53 27.61 ID us5Shp9x0 [4/6] サマリルの腕輪を手に入れ、メビウスの元に戻ってきた一行。 メビウスに腕輪を渡すと、衰弱状態のフィオナを乱暴によこされた。命に別状はないらしい。 メビウスは腕輪があればフィオナ無しでも完全復活できるようで、これから自身の本体が封印されたグラッセアの【柱】に向かうという。 さらにメビウスは「カオスはこの世界を滅ぼすつもりだ」「これから私とカオス、どちらに従うべきかよく考えろ」と告げる。 メビウスの言葉が気になるが、フィオナを休ませる為に一行はフレンスベルジュの宿へ急ぐ。 カオスが世界を滅ぼすつもりというのはどうやら本当らしい。かといってメビウスに従うのが妥当とも思えない。 カオスはこれから、ゼントルークの【柱】に向かうという。 立ち去ろうとするカオスにイヴァはついていこうとするが、 カオスは彼女に「いつまで私に縛られているつもりだ?」「お前はお前の愛する者達と共にいろ」と告げる。 カオスはフィオナに「もしもグレイが戻ってきて、しかし命が残り僅かだったとしたらどうする?」と問いかけると、 フィオナは「もう二度と離さない。最期のその時までそばにいる」と答える。 それを聞いて何かを決意したカオスは、ゼントルークの【柱】に向けて旅立つ。 結局、一行はカオスについていくことを選んだ。メビウスは信用できないし、何故世界を滅ぼすのかを問い詰めたいからだ。 その頃、ゼントルークの柱では、グレイの意識が具現化してさまよっていた。 カオスの覚醒によって消滅したはずの自分が何故ここにいるのかを怪しんでいると、完全復活したカオスが現れ 「お前の魂はお前のものだから私でも消せない。お前が再び立ち上がりたいと願うなら私が仮初めの命を与えてやる」と告げる。 カオスを追ってゼントルークの柱に辿り着いたジュード達。そこにいたグレイに「カオス、来てやったぞ」と話しかけるが、 すぐにグレイであることが分かり彼の帰りを喜ぶ。(第三世代終了、このまま真ルートへ) 420 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 54 03.44 ID us5Shp9x0 [5/6] そこへカオスが現れ、この世界・アガレストのからくりを話し出す。 ・本当のアガレストは神々の戦いで荒廃してしまい、 光の神々が闇の神々の肉体を使ってなんとか仮初めのアガレストを作り上げた。それが今いる世界 ・この仮初めの世界は間もなく滅ぶ ・カオスの目的はこの偽りの世界を滅ぼし、人々を真のアガレストへ導くこと しかし神同士の争いで壊滅状態となった真の世界・アガレストの荒れ具合は人々の想像を絶するといい、 「それでも私についてくるか?」と今一度問う。 このままいてもどうせ死ぬんじゃやるしかねーだろとノリ気の一行に、 カオスは「いいだろう。ならば『彼ら』と共に来い」と言い、 ヴァイスとその嫁候補達、シュバルツとその嫁候補達、さらにジェイナスを蘇らせる。(グレイ同様、仮初めの命だが) 幼女から立派な美人になったフィオナを見て喜ぶヴァイスとシュバルツ。 イヴァはそういう風に記憶を与えられていたとはいえ彼らの人生を台無しにしたことを謝罪するが、 ヴァイス達は「誰しもやらなくてはならないことがある」「あの時のイヴァのやるべきことはそれで、イヴァはそれを果たしただけ」 「今の俺達のやるべきことは真の世界を取り戻すこと」と励ます。 ジェイナスはクロエに、自分のことを忘れて新しい人を見つけてほしい様子。 ジュードにクロエへの伝言を頼もうとするがジュードは「自分で言え」と突っぱねる。 ジェイナスにすれば死んだ自分がここにいること自体、自然の摂理に反してるからなるべくそうはしたくない、 しかしジュードと話すのは例外だからいいそうだ。 相変わらず馬鹿げた言い分の父に、ジュードは苦笑した。 421 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 55 16.56 ID us5Shp9x0 [6/6] 今の世界を滅ぼすにはどうするかだが、その方法は守人の族長と、次期族長候補が知っていた。 次期族長候補に該当するのは、パーティメンバーだとソフィア。 その方法とは、 ・族長の命をヴェルダファードで奪う ・族長の命が闇の神の封印となっているので、それにより闇の神が復活 ・カオス以外の5人の神を復活させ倒していく ・カオスの命が真のアガレストへの道を開く扉となっているので、最後にカオスを倒す というものらしい。 守人の族長達も覚悟はできているようで、ヴェルダファードによって命を落としていく。 そして復活した闇の神達(メビウス含む)を倒す。 再びカオスの元にやってきた一行。その覚悟を再確認されるが、そんなの今更だった。 いよいよカオスとの最終決戦。これに勝利すると、カオスの元にヴァルナが迎えにやってきた。 カオスが真のアガレストを取り戻したがっていたのは、それがヴァルナの願いだったからのようだ。 真のアガレストに辿り着いた一行。人々はここから新たに全てをやり直すことになる。 ヴァイスとシュバルツは「俺達はここには居られない」「あとはお前達に任せた」と言うと、 ヒロイン達やジェイナスと共に、死者がいるべき場所へと還っていった。 グレイはフィオナ、イヴァ、メルヴィナ、リィル、ソフィアのいずれかと結ばれる。 彼の命も間もなく尽きてしまうが、それでもやれることはあるだろう。 この世界がこの先どうなるのかを、カオスとヴァルナは見守り続けた。(トゥルーED) --- 以上です。他にも、メビウスに従うバッドED、真の世界を手に入れる覚悟がないノーマルEDがあります。 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。 422 :ゲーム好き名無しさん:2012/04/15(日) 20 09 06.53 ID 3Krazip30 アガレスト戦記も乙です 前作と設定や話のつながりはないのね? 430 :アガレスト2の人:2012/04/16(月) 18 45 36.77 ID LGeV+yml0 422 1のパラレルワールドとなっております。 地名やヴェルダファードなどの固有名詞は引き継いでますが、全くの別物。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2465.html
孤独は湿度のない乾いた空気であり、冷たい風のようなものだ。 乾いた空気は喉を痛めつける。 冷たい風は体を冷やす。 乾いて、傷ついた喉は水を求めて熱を発し。 冷えた体は熱を求めて、震え出す。 最初は辛い。 寒さに震え、痛みにもがくだろう。 しかし、何時しか慣れる。 冷え切った体と声すら出せない喉を残して。 ――岩陰で朽ちて死んだ男の口癖より 【UnrimitedEndLine】 外伝 『Biscuit・Shooter/5』 その日、足音が聴こえた。 古代遺失物管理部【機動六課】 地上部隊に置かれておきながらも、その所属は本局に属しているという異例な部隊。 所属している魔導師は最低でもBランク以上。 五名存在する隊長陣に至ってはAAA以上、リミッター保持でもAAクラスという常識外れの部隊。 その存在を知った地上部隊の人間はこう囁く。 ――海から送り込まれた地上への牽制だと。 ――金と権力を持て余した馬鹿が作ったお飾り部隊だと。 ――海と地上の戦力差を見せ付けるためだと。 そう囁かれる。 好意的な意見もあれば、悪い噂もある。どんなものにもマイナスな面があるように、妬む者も居れば憎む者もいる。 稀に出てくる才能ある魔導師はその待遇の良さ故に本局――『海』へと渡り、地上所属――陸は限りある戦力で任されている次元世界を保護する。 年々監視規模を増やす次元世界の調査や対処に海は人手不足を嘆き、陸は少ない戦力で嘆きながらも見捨てられない人々のために力を尽くす。 海は扱っている規模故に一つ次元の世界で戦う地上を軽んじて、地上は戦力を引き抜いていき防げるかもしれない事件への対処を遅らせる海を憎悪していた。 人は全て善人なわけがない。 治安を護ることを理念とする管理局に所属していても、全ての人間が清らかな面を持っているわけじゃない。 次元世界を管理するなどと謳っても、そこに所属し、そこで働くのはヒトだ。 もちろん次元世界には様々な生命体がいる。 様々な獣人、知能を持った獣、限りない情報から生まれた情報構成体、発展した文明から産み出された電子生命体、鋼鉄の血肉と配線と電子部品の頭脳を持った機械生命体 その他にも沢山の存在が居る。 けれど、決して完全なる善性を持った存在などいなかった。 失敗を起こさぬものが居ないように、悪が産まれない世界などどの次元にもなかった。 穏やかな性格の獣人たちが住む惑星があった。 けれど、そんな彼らでも誤解から喧嘩になることもある。 暴力を嫌う故に起こるのは小さな子供のような喧嘩だったが、それでも争いというものは産まれる。 ある研究者は言った。 「もし本当の意味であらゆる次元を作った創造主がいるのであれば、それはおそらくヒトなのだろうね」 ヒト。 それは不完全な存在を指し示す言葉だと、研究者は告げた。 不思議なことにどんな世界にも同じように伝わる神話がある。 神は土よりヒトを創り、己の分身とした。 己の手足である天使とは違う、己と同じ存在を産み出したのだ。 神話にはそう語られている。 だからこそ、ヒトは不完全なのだと研究者は言った。 創造主が完璧な存在ならば、生み出されたものも完璧になるはずだと。 完璧な存在が悪などという不具合を産み出すはずはないと。 その研究者はそう告げると、静かに笑った。 「だからこそ、可能性というものもあるのだがね」 不完全な存在だからこそ、完璧なものはない。 完璧ではないからこそ、可能性がある。 可能性があるからこそ、不完全。 不完全だからこそ、心がある。 心というのは不完全だからこそ生まれるのだから。 メビウスの輪のように永遠に結論へと辿り付かない疑問、ループし続ける きっと千年経っても見つからない答えを探しながら。 もがき続けるんだろう。 海と陸は油と水のような関係だ。 決して混じり合えない、反発するだけの存在。 水の中に油を垂らすように、機動六課という存在は地上部隊からどこか浮いている。 もしも混じり合わせたければ、それこそ石鹸水でも使わないといけないだろう。 「まあその場合、石鹸水になるのは親交関係ってとこか」 隊舎の寮。 ヴァイスはハッカの飴を舐めながら、地上本部の連絡員から渡された情報を見ていた。 手には待機状態のストームレイダー。演算処理と簡単な処理ならそのままでも行えるので、問題は無い。 空間に展開するモニターではなく、直接網膜に画像を投影しながら目を走らせる。 【陸士108部隊 部隊長――ゲンヤ ナカジマ】 映し出されているのは二日後、機動六課の面子がホテル・アグスタへの警備任務に向かう際に合同任務を行う部隊の隊長。 スターズのフォワードであるスバル・ナカジマの父親である人物であり、それ以前にヴァイスはこの人物を知っていた。 「あの時のおっさんか」 思い出すのは六年前。 “ティーダが死んだ事件”のこと。 かつてミッドチルダで起きた事件、今よりも遥かに多かったテロ行為。紛争があった時代。 ヴァイスとシグナムとティーダが。 地上本部の部隊全てが一丸となった大規模紛争。 【ミッドチルダ閉鎖事件】 ミッドチルダが7日間に渡り次元閉鎖された悪夢のような一週間。 その中で、直接は見ていないが著しい働きをした部隊の隊長として彼の名前をヴァイスは知っていた。 「古参組……か」 ヴァイスはどこか含みを持った呟きを洩らした。 そこに篭められたのは過去を思い出す感情。 地上本部も六年前と比べて大分状況が変わった。 頻発していたテロを鎮圧していた熟練の局員は退役や本局に引き抜かれて、今地上本部にいるのは碌なテロも知らない新人ばかり。 そんな中でも実戦を知り尽くし、熟練した隊員を揃えているのが陸士108部隊だった。 「純粋に警備だけなら、奴らに任せれば安心だろう」 ヴァイスはファイルを閉じて、証拠隠滅にデータを削除する。 大体必要な情報は頭に叩き込んだ。 主要な人員の顔も覚えたし、後は現場で何も起こらないことを祈るだけだ。 「俺は出ないしな」 そうなのだ。 今回の警備任務の舞台はクラナガンにある高級ホテル。 少々僻地にあるとはいえヘリで向かうわけがなく、陸で活用される移動トレーラーで輸送されることになっている。 ヘリパイロットであるヴァイスは緊急時に備えた交代部隊の輸送要員として、待機が決まっていた。 華やかな人員と優秀極まる魔導師が数を揃えたスターズとライトニング分隊だが、それの予備であり、交代部隊である人員もまた優秀な人員である。 B以上の陸戦魔導師が大半を占めており、その人員は地上本部から出向した隊員による部隊。 人手不足だというのに、なんとか運営に支障がない分の人員や面子を揃えて、差し向けたレジアスの苦労には頭が下がる一方だった。 彼らはレジアスから渡されたストッパーでもあり、同時に地上の地形や事情に疎いスターズやライトニングでは任せられない任務を請け負っている。 何かと癖の多い面子が揃っているが、陸の所属だったシグナムが指揮を取っていることで今のところ問題は起こっていない。 まああまり顔を合わせないこともあって、フォワード四人は交代部隊の人員のことなど殆ど知らないだろうが…… ――ピッと不意に音が鳴った。 「ん?」 ベッドの脇に置いておいたストームレイダーが電子音声で内容を伝えた。 『It is Time(時間です)』 「そんな時間か」 パキリと噛んでいたハッカの飴を噛み砕き、ヴァイスは立ち上がると、自室の隅のハンガー掛けに掛けたプライベート用のジャケットを羽織る。 ベットの縁の置いておいた待機状態のストームレイダーをズボンのポケットに入れ、机の上に置かれた小さな鏡で身だしなみを軽く確認しながらタバコの箱をジャケットの内ポケットに放り込む。 事前に申請しておいた外出許可証を手に持ち、ヴァイスはドアを開いて歩き出した。 エンジンが唸りを上げる。 己の手でチェーンナップしたエンジンが、タイヤに効率的にエネルギーを伝えて、低く唸るような咆哮を上げていた。 太陽も翳る夕闇の中、点灯もしてない大型二輪が一直線にクラナガンの路地裏を疾走し、その乗り手であるヴァイスは迷いもせずに狭い路地裏を突破し、転がっている紙切れやゴミなどを吹き飛ばしながら走っていた。 硬質な樹皮の感触がグローブ越しに伝わってくる。 狭い路地裏の曲がり角を、角に差し掛かる数秒前に体を大きく傾けて――曲がる。 アスファルトに傾いた体が擦れそうになりながら、握り締めた手でグリップを回し、加速。 タイヤの溝がアスファルトを噛んで、ギャリギャリと音を立てながら、されどスリップする事なく走る。 そして、直進。 数百キロにも至る鋼鉄のボディを引きずりながら、僅かに浮かんだ前輪を押しあげる様に後輪が回転する。 傾いた体が真っ直ぐに進む道に合わせて体勢を立て直し、バイクが唸り声を上げながら走った。 「んっ」 目的地が見えた。 路地裏を活用し、大きくショートカットした末に通常よりもずっと早く目的の店が見えたヴァイスは速度を落としながら、ブレーキを掛けていく。 目的地の十数メートル前、誰もいないことを確認し、ヴァイスは大きくバイクを振り回しながら後輪を滑らせた。 焦げ臭い臭いを撒き散らしながら、ギャリギャリと引き攣るような音を立ててバイクが止まる。 遠心力を失い、自然に傾くボディを地面に差し出した脚が支えた。 「着いたな」 バイクから居り、駐輪出来る位置にまで手で押すと、キーを抜く。 ヴァイスはフルフェイスのヘルメットを外すと、ヘルメットをハンドルに被せた。 一応チェーンを付けると、彼は静かに顔を見上げた。 そこにあったのは――六年前、一つの信じるものを教えられた場所だった。 カランと静かに音がした。 ドアに付けられた鈴が音を立てる。 「いらっしゃい」 ヴァイスが入ったドアの向こう、外見からは想像付き難いぐらいに大きなバーの中で、マスターがグラスを磨いていた。 八年前、今は死んだ先輩にして同僚の男に連れられてやってきた時から多少老け込んでいるものの、変わらない動きと笑みでこっちを見つめていた。 「おや? ヴァイス君か、一月ぶりだね」 「お久しぶりです」 返事を返しながら、ヴァイスは店内を見渡す。 まだ夕暮れに差し掛かった時刻、夜勤明けもいなければ通常業務が終わる時間でもない店には殆ど客がいなかった。 ――奥に座る見覚えのある人物を除いて。 「奥の席は空けてあるよ。存分に話すといい」 「ありがとうございます」 「なに、君は八年以上の付き合いだからね」 店と客という立場の違いあっても、人同士ということには変わりは無いとマスターは付け足した。 静かに飲みたいのなら静かに飲ませ、騒がしく飲みたいのならば騒がしく飲ませる。 望まれるままに品を出し、温かく見守るだけ。 そんなスタイルを保ち続けているから、どこか癖の強い陸の隊員がよく寄り付く場所になっているのだろうなとヴァイスは思う。 「それと注文は?」 「ロックの水割りで」 指二本並べてヴァイスが告げると、マスターは承知したように後ろに並べてある酒瓶を手に取り、準備を始めた。 その間にヴァイスは歩き出す。 奥のテーブル席へと近づいて、挨拶をした。 「えっとお久しぶりです、オーリスさん」 「久しぶりですね」 そこには私服姿に鞄を膝の上に置いたオーリスがカクテルを手に座っていた。 プライベートと仕事では使い分けているのか、前に地上本部では見かけた時よりも若干大きめなメガネを付けていた。 上には っと、観察はそこまでにしてヴァイスは用件を切り出した。 「連絡員なら、ドゥーエでも来ると思っていたんすけど」 それなりに顔馴染みになっている隠密諜報用の戦闘機人の名を上げる。 「彼女なら博士のところに連絡に向かわせました」 彼女が博士と言って、該当する人物は一人しか居ない。 ジェイル・スカリエッティ。 ヴァイスも良く知る科学者。広域指名手配犯、レジアスとの共犯者。 ――“奴ら”を叩き潰すための仲間。 「彼女の擬態能力はとても優秀です。連絡要員としてはこちらとしても欠かせないのですよ」 説明が足りないと思ったのか、オーリスは少しだけ早口で言葉を継ぎ足した。 実際ドゥーエは優秀だ。 顔を変え、体型も、見かけ上ならば性別も変更出来る彼女はどんな立場にも縛られないフリーな存在として動ける。 諜報員としてあれ以上の存在はいないだろうと、ヴァイスは承知していた。 「あ、いや、それは分かりました」 「それならいいのですが」 ほぅっと息を吐くオーリスを見ながら、ヴァイスはオーリスの正面から少し外れた横の位置に座る。 っと、そこでトレイを持ったボーイが二人のテーブルの上に水割りのグラスを置いた。 「どうぞごゆっくり」 礼式めいた言葉を残して、ボーイが立ち去る。 彼が立ち去ったのを確認し、ヴァイスは口を開いた。 「そういえばレジアスの大将は元気ですか?」 話の切り口としてヴァイスがレジアスの名を上げると、オーリスは彼独特の呼び方も含めておかしかったのか少しだけ微笑を浮かべた。 「ええ、元気です。少し仕事をし過ぎだと注意はしても、あまり聞いてくれないところが困ったものですが」 昨日も栄養ドリンクを飲んで、書類を書いてましたと少しだけ呆れたように呟くオーリス。 その言葉に、レジアスが目の下に隈を浮かべて、大量の書類に目を通している姿がヴァイスの目に浮かんでくるようだった。 「あー、それならよかったっす」 まずまずな会話の出だしに、ヴァイスが少しだけ笑みを浮かべた。 彼は別に初心な男というわけでもないのだが、女誑しというほど女になれているわけでもない。 あまり親しくもない女性には多少は気を使うし、そういう場合には普通の対応ぐらいしか出来ない。 「そういえば、あまり話したこともないですね」 「あ、そうっすね」 オーリスが不意に口を開いて、ヴァイスを見つめた。 氷のように冷たい女だと地上本部に所属する心無い人間が囁く怜悧に相応しい、切れ長の瞳が少しだけ和らぐ。 唇を湿らせたカクテルの縁には、口紅の跡。 「折角の機会ですので、礼を言わせていただきます」 「え?」 「貴方のお陰で、中将が――父が救われています」 淡々とした、けれどどこか感情を篭った言葉がヴァイスの耳に届く。 「父は喜んでいます。地上にも正義を理解している人がいるということを」 どこか冷たく、乾いた目に力が篭っていた。 「海は知らない。陸の窮地に、外へと羽ばたく人々の後ろを必死で護っている人間の正義を」 多少の酔いはあるのかもしれない。 けれど、それは本心なのだろう。 「父は孤立しています。海からは危険分子を軽蔑され、陸からは英雄だと尊敬されていますが、誰もその苦悩を知りません」 よく耳に届くレジアスの中傷。 海よりの局員が在籍する機動六課。そこには陸への軽視がある。 「たった100年でいい。ただ平和が欲しいだけなのに」 海には海の事情があるのだろう。 けれど、それは陸も同じだ。 外へ目を向け、次元を救うのはいいことだろう。 誰もが称える栄誉であり、誇らしいことだろう。 けれど、だからといって人々を護る陸が無駄なのか? 否。 そんな偉業よりも、オーリスはただ平和を求めていた。 そのために、父の反対も押し切って、今の職場にいる。 平和の殉教者に仕えていた。 「……と、すみません。礼を言うはずなのに、愚痴をもらしてしまって」 「いや、いいっす。気持ちは、その……よく分かりますから」 普段抑えていたものがお酒で噴出したのだろう。オーリスの目は少しだけ潤んでいた。 ヴァイスは取り繕うように、けれどしっかりと本音が混じった言葉で慰める。 「それで今回の用件なのですが。これをどうぞ」 コホンと調子を整えたオーリスが、持っていたカバンから数枚の書類を手渡す。 そこに書かれていたのは何らかの地図と地上本部の武装隊で使われる用語を多用した作戦書。 ヴァイスはそれを読み、そして次第に怪訝な顔つきを浮かべて――不意に目を厳しく細めた。 地図と作戦書に書かれていた場所の名前に。 「これは、まさか」 「その通りです。博士から依頼ですが」 「ビスケット・シューター。あなたへの狙撃任務です」 痛みがある。 誰もが痛みを抱えている。 生きるということは痛みだ。 苦しみながら悶える日々だ。 だから、これから行うことも平気だ。 痛みは増したところで、痛みなのだから。 覚悟を決めろ。 親しみを持った仲間を撃ち抜けるだけの覚悟を―― 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/196.html
アガレスト戦記2 part60-388~396,416~422,430 388 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 14 03.93 ID X4eMefES0 [1/9] アガレスト戦記2を投下します。 第一世代+第二世代+第三世代+真ルートの四部構成です。 ■専門用語 【アガレスト】 この世界のこと。 ルクレリア、グラッセア、フェンディアス、エンハンブレ、アイギストス、ゼントルークの6つの大陸から成り立つ。 それぞれの大陸には、古の神々の戦いで敗れた闇の神が封印されている。 【守人(もりびと)】 闇の神の封印を守護する役目を持つ者達。それぞれの大陸ごとに神殿があり、そこに住まう。 古の戦いに勝利した光の神々を崇拝している。 守人とは名ばかりで、困っている人にも手を差し伸べたりせず、閉鎖的。 血を濃く残す為、近親婚が当たり前。 【閃光の日】 主人公・ヴァイスがゲーム開始直後に起こした神殺し事件の通称。 ヴァイスの剣が神・カオスの身体を貫いた途端、溢れた光が世界中を覆ったことからこう呼ばれる。 この事件以降、魔物が活性化したり世界中でおかしなことが起きている。 【魂の器】 主人公に課せられた使命。神殺しの罪を償う為、神復活の為に神の力を自分の身体に溜めなくてはならず、激痛を伴う。 身体が限界近くなったら【柱の乙女】の中から相手を選んで子孫を残し、 その子孫にこの使命を受け継がせ、自身は封印されなくてはならない。 【柱の乙女】 一人の魂の器に対し、三人存在する。神の力をその身に宿した女性。 彼女達も主人公と一緒に封印されなくてはならない。 389 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 14 27.62 ID X4eMefES0 [2/9] ■登場人物(第一世代) パーティメンバー 【ヴァイス】第一世代の主人公。ゼントルークの守人の青年。神殺し事件を起こした後、名前以外の記憶を失う。 【フィオナ】この物語のヒロイン。ヴァイスや嫁候補達をお兄ちゃん・お姉ちゃんと慕う幼女。殺伐としたパーティでの癒し系。 【イヴァ】この物語の、もう一人のヒロイン。ヴァイスに殺された神・カオスの代行者を名乗る、高圧的な謎の美女。 パーティが殺伐としてるのは大体こいつのせい。 【アイナ】第一世代のヒロイン(柱の乙女)その1。記憶を失くした状態で倒れていたヴァイスを保護した、心優しい少女。 【フィリーネ】第一世代のヒロインその2。ルクレリアの守人。記憶を失う前のヴァイスと面識があるようだが、 彼のことを快く思わない。ヴァイス以外の仲間との人間関係は良好で、お色気系。 【ヴィクトリア】第一世代のヒロインその3。アイギストスのお姫様。世界に広まる魔物の脅威を知り、 ヴァイス達と同行することになる。口調や振る舞いこそおしとやかな姫のそれだが、やることはおてんば。 【ジェイナス】飄々とした兄貴分。ヴァイスの持つ剣に目をつけ、いい加減な理由をつけて同行。 サブキャラ 【ファスティー】神殺し事件の際、ヴァイスと同行していた考古学者の青年。 溢れた光に吹き飛ばされたのか、半身不随となり戦闘には参加できないが、ヴァイスとの再会を機に同行。 【レーナ】ヴァイスの妹で婚約者。既に他界している。 【???】ヴァイスの夢に現れる、金髪の女性。夢の中でいつも歌を歌っている。ヴァイス自身も誰かは分からない。 【クロエ】道具屋の看板娘。ジェイナスのナンパを度々スルーするが、彼のことが気になる様子。 彼女にまつわるサブイベントをこなせば無事ジェイナスと結ばれる。 390 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 14 54.37 ID X4eMefES0 [3/9] ■ゲーム開始より少し前 ゼントルークの守人・ヴァイスには婚約者でもある妹がいた。 妹・レーナは身体が弱かったが、神に献身的に仕えていればきっと良くなると信じてヴァイスは守人としての責務を全うしていた。 しかしその努力が日の目を見ることはなく、レーナは他界。 そんな時考古学者の青年・ファスティーと出会い、 「神殿には神が封印されてるから封印解いて神に直接頼んだら妹生き返らせてくれるかもよ?」と諭される。 ■ゲーム開始 ゼントルークの神殿に忍び込むヴァイスとファスティー。 奉られていた剣を引き抜くと、どうやらそれが封印だったようで神・カオス復活。 「何故封印を解いた?」「お前達人は痛みを受け入れる覚悟ができたというのか?」 と尋ねるカオスの言葉をスルーし、「お前が神か?神なら奇跡を起こせ。レーナを生き返らせろ!」とヴァイスは訴える。 いくら神でもそれはできないと説明するカオスにヴァイスは絶望し、先程引き抜いた剣を構えカオスに突進。 カオスは避けようとするそぶりもなく、ただヴァイスが【神殺しの剣・ヴェルダファード】を持って向かってくるのを静観していた。 神殿から光が溢れ、そのまばゆい光が世界中に広がる。 時は流れ、光に弾き飛ばされたのだろう、ルクレリアの外れで記憶喪失の状態で倒れていたヴァイスは、 アイナという癒し手の少女に保護されていた。 もう何ともないとヴァイスは主張するが、心配だということでアイナも同行。すると二人の前に謎の美女が現れる。 ヴァイスの気配を追ってやってきたという女性。ヴァイスが記憶喪失だと知ると、 ・自分の名前はイヴァ ・ヴァイスはとんでもない罪を犯した ・ヴァイスが神を殺したせいで世界がまずい ・自分はその殺された神の代行者 ・神の死は人間のそれとは違い、例の光と共に世界中に命が散らばった ・ヴァイスにはこれから、その神の光を受けた(=狂暴化した)魔物退治をしてもらう。そいつらをどんどん倒せば神復活に繋がる ・ヴァイスも光を受けてるので、倒した魔物の力をその身に宿してもらう。物凄い苦しみだけど文句言うなよ と説明する。無茶苦茶な話だが「俺が記憶を失ってることが何よりの証拠だからやってやる」とあっさり承諾するヴァイス。 さらにイヴァは、アイナも神の光を受けている、と意味深なことを言う。 391 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 15 12.82 ID X4eMefES0 [4/9] 何でも屋で生計を立てる男・ジェイナスと出会う。 ジェイナスの狙いはヴァイスの持っている剣だが、なんとかごまかしてパーティに同行。 ジェイナスが暮らす街【フレンスベルジュ】に辿り着く。一行はこの街を拠点にすることを決める。 酒場でファスティーと再会。ヴァイスが記憶を失っていることに罪の意識を感じる。 ファスティーの話から、ヴァイスが神を殺したのは事実だと確定。 イヴァによると、【魂の器】であるヴァイス、【柱の乙女】であるアイナの他に、【鍵】が必要だという。 器は分かったけど柱ってなんだよ?という問いかけをスルーし、この近くから鍵の気配を感じると言い出すイヴァ。 イヴァの言うとおりに探索すると、森の奥深い場所で幼い少女が裸で眠っていた。 ひとまずフレンスベルジュの宿まで連れていき、少女の目覚めを待つ一行。 少女は目を覚ますと、フィオナと名乗った。その白い肌と尖った耳は絶滅した種族【ハイ・エルフ】であり、 ずば抜けた治癒魔法能力も特徴である。 「お昼寝してたと思ってたのに、ここはどこ?お父様とお母様は?」と無邪気に尋ねるフィオナに、 外道イヴァはさらっと「もういませんよ。それよりあなたにも役に立ってもらいます」と告げる。 あまりの言葉の選ばなさにさすがにイヴァを非難する大人達だが、 フィオナは「フィオナがずっと起きなかったから、悪い子だから、お父様とお母様はどこかに行っちゃったんだね」 「フィオナ、いい子になる!だから、お父様とお母様が帰ってきたら、いい子にしてたって言ってくれる?」とどこまでも無垢。 移動手段は基本的に【転送法陣】であり、一度行ったことのある場所であればどこにでも移動でき、 これを用いて行動範囲を増やし、魔物退治を続ける一行。 ルクレリアの守人フィリーネ、アイギストスの王女ヴィクトリアと出会う。 彼女らとアイナの三人に、イヴァは「貴女方は神の力を宿しているのでヴァイスの使命に協力してもらう」と話し、 フィリーネのいる守人の里、ヴィクトリアのいる城から強引に彼女らを奪い同行させる。 無茶苦茶なことを強制された三人だが、世界の為だからと承諾する。 392 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 19 15 31.67 ID X4eMefES0 [5/9] このゲーム、基本的に進め方は自由なのでキャラクターごとのエピソードをざっくりと紹介。 ・アイナの癒しの能力は亡くなった母親譲りであり、その絶大な魔力は時に魔物を引き付けることから 非難されることもあったが、それでも誇りにしていた。アイナは幼い頃に両親と死別しているが、 アイナの母はルクレリアの守人であり、近親婚という掟を破って好きな男性と結ばれ、アイナを儲けたことが判明。 それを知って安心したアイナは、自分も好きな男性(=ヴァイス)のそばにいる(=柱の乙女になる)ことを誓う。 ・ジェイナスの正体はアイギストスの元守人。ヴァイスの剣に興味を持ったのもその為。 自身を追い出した里と決別し、フレンスベルジュの道具屋のクロエとラブコメの末に結ばれる。 ・フィリーネは過去に、姉の結婚式に出席していたヴァイスと会っていた。 その姉は閃光の日がきっかけで亡くなったらしい(詳しい死因は明かされない)。 憎しみの末にヴァイスを刺すが、避けようともしない彼にまた怒りを覚える。自分でも分からない気持ちをヴァイスに吐露する。 ・ヴィクトリアは最近怪しい行動が目立つ副官を、尚も信じていた。 そのせいで城が魔物の襲撃で一時ピンチに追い込まれるが、副官は実は二重スパイで魔物を油断させる為に動いていた(相手の魔物は知能が高かった為)。 城が落ち着いた後、ヴィクトリアはヴァイスに、柱の乙女の使命を 「自分にしかできないこと」と誇りに思っていることを話す。 ・神の力を宿す魔物を倒すたび、激痛に悶えるヴァイス。意識を失うこともあり、時折夢に金髪の女性が現れ、 いつも歌を歌っていた。見知らぬはずなのに女性を愛しく感じるヴァイスは、彼女を妹のレーナかもしれないと思った。 ・強大な魔物を倒しても、ヴァイスが全く苦しまないこともあった。 ただ手強かったというだけで神の力を宿していなかったのだろうとヴァイスは解釈する。 しかしそういう魔物を倒すたび、イヴァは小さな違和感を覚えていた。 ・ヴァイスの夢に現れる女性がいつも歌っている歌を、何故かフィオナが口ずさんでいた。 何故その歌を知っているのか尋ねようとするも、結局聞きそびれてしまう。 神の力をそれ以上受け入れきれなくなったヴァイスは、自分の血を継ぐ者にこの使命を受け継がせる為、 アイナ・フィリーネ・ヴィクトリアの中から、身も蓋も無い言い方をすると子作りの相手を選ぶことになる。 幼いフィオナには状況が理解できないが、ただ4人がいなくなることは分かったようで駄々をこねる。 ヴァイスは彼女に「目を閉じればまた会える」「フィオナが忘れないでいてくれる限りフィオナの中で生き続ける」と諭し、 フィオナもヴァイス達のことを忘れないと約束する。(第一世代終了) 393 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 20 32.51 ID X4eMefES0 [6/9] 続きまして第二世代です。 このゲームの登場人物、基本的にエルフなどの人外ばかりで、 フィオナとジェイナス以外は世代が変わっても外見の変化はありません。 ■登場人物(第二世代) 【シュバルツ】第二世代の主人公。ヴァイスの息子。厄介な使命を押し付けていなくなった両親を嫌悪するが、 それでも「三人の女を好きにできるから」という不純な動機で使命に臨む。ツンデレ。 【フィオナ】長命種族ハイ・エルフである彼女は、身体は幼い少女のままだが精神的に成長。 すっかりお姉さんになり、シュバルツの母親代わりを務める。 【ジェイナス】青年から壮年に。クロエと結ばれ、ジュードを授かる。年相応に落ち着き、パーティの父親ポジション。 【ジュード】ジェイナスとクロエの息子で、シュバルツとは幼なじみ。ジェイナスを反面教師にしており、真面目で冷静。 【ヴァネッサ】第二世代のヒロインその1。魔物退治専門のハンター。シュバルツとはお互い第一印象が最悪。 【リ・ラ=ルア】第二世代のヒロインその2。フェンディアスの守人。世間知らずだが肝は据わっている。 【ユーミル】第二世代のヒロインその3。グラッセアの守人。婚約者である兄の病を治す為にシュバルツ達に協力を仰ぐが…。 【イグニス】エンハンブレの守人でエルフの青年。堅物で守人以外の人間を見下す、守人のテンプレみたいな性格。基本的に空気。 【メルヴィナ】シュバルツ達の前に現れては邪魔をしてくる謎の少女。魔物を手なずけることができる。 394 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 20 53.07 ID X4eMefES0 [7/9] シュバルツは父・ヴァイスの夢を見ていた。自分にこんな厄介な使命を押し付けた父の姿に、 シュバルツは朝から不機嫌になりフィオナやジュードに当たり散らす。 シュバルツがヴァイスを糞野郎などと罵倒するたび、フィオナは悲しそうな顔をし、 ジェイナスもかつての仲間をけなされいい気分がしないが、それ以上にシュバルツの気持ちも分かるので強くは言えなかった。 シュバルツとイヴァのおかげで、パーティのギスギス感は第一世代以上。 シュバルツは「憂さ晴らし」と称して危険な魔物の情報を探していた。ツンデレである。 そこへ同じく魔物の情報を求めフレンスベルジュのギルドを訪れたハンターの女性・ヴァネッサと出会う。 結局、どちらが早く魔物を見つけ退治できるか勝負することに。 イヴァは彼女が柱の乙女の一人だと言う。シュバルツにすれば待ち望んでいたはずの「好きにできる女」だが、 それを聞いた彼は一層不機嫌になった。 魔物退治対決はヴァネッサの勝ちとなったが、ギルドへの報告に街へ戻る途中、ヴァネッサは魔物に出くわす。 「お前にいなくなられるのは困る」とヴァネッサを助けるシュバルツ。ツンデレである。 柱の乙女に選ばれたヴァネッサに何とか協力してほしい一行。ヴァネッサは全く信じていないようだが、 「報酬は五分五分」「あたしに指図しない」という条件で手を打ち、パーティに加わる。 フェンディアスの守人リ・ラ=ルア、グラッセアの守人ユーミルと出会う。 イヴァによれば彼女達も柱の乙女であり、守人である二人はその役目をあっさり承諾。シュバルツはそれが気に食わなかった。 この後はユーミルの兄の病気を治す為の素材集めが主な目的となるが、 その素材で出来上がるのは、薬などではなく【魔器】と呼ばれる指輪だった。 それを嵌めれば病の快復どころか身体能力の向上まで図れるが、魔器は禁忌とされてるので バレたらユーミルは兄共々里を追い出されるだろう。 そこへユーミルと同じくグラッセアの守人である、ダナオスという青年がバレないように 口裏合わせしてくれたり色々協力してくれることに。 395 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 21 30.19 ID X4eMefES0 [8/9] 素材集めの旅の途中、リ・ラ=ルアの住む里がメルヴィナという女に襲撃されたと聞き駆け付ける。 メルヴィナが操る魔物を見て顔色を変えるヴァネッサ。その魔物にヴァネッサは幼い頃家族を殺されたらしく、 ヴァネッサはその復讐の為にハンターとなり、今日まで生きてきたという。 が、後一歩でとどめを刺せるという時に逃げられてしまう。 ヴァネッサは仇討ちさえ果たせばあとはどうでもいい、柱の乙女でも何でもなってあげるとシュバルツに告げる。 全ての素材を集め終え、指輪を完成させた一行。ユーミルの里に戻ると、魔器を造ったことが露見していてお尋ね者扱いになっていた。 結局ダナオスが黒幕であり、完成した魔器は奪われ、 ユーミルの兄はダナオスがあらかじめ用意していた偽の魔器を騙されて身につけ暴走、魔物化したところをシュバルツに倒される。 メルヴィナもダナオスの部下で、リ・ラ=ルアの里を襲ったのもダナオスの指示だった。 シュバルツ達が気になるのか、こそこそ着いて回るメルヴィナ。 シュバルツに勘付かれ、その身体についた無数の傷は何なのかと指摘される。 彼女は任務を失敗する度ダナオスに虐待されていたが、そうまでそれても自分の居場所はダナオスの元しかないと話す。 メルヴィナは「この仕事が失敗したら自分は終わり」と言ってシュバルツ達に最後の戦いを挑むが、返り討ちにされる。 シュバルツは「ダナオスを殺した後お前も同じ所に送ってやる。あいつが殺される様をよく見とけ」と言ってメルヴィナを同行させる。 ダナオスのそもそもの目的は、魔器を使って古の魔王【サマリル】を蘇らせ、この世界を滅ぼしてもらうことだった。 魔器を身につけて身体能力が向上したダナオスだが、シュバルツ達に倒される。 ダナオスは何故そんなことを企んだのか語り出す。自分には好きな女性がいたがその人は守人ではなく、 近親婚が当たり前の里では祝福されなかった。さらに彼女は別の男の子供を身篭っており、衰弱していたにも関わらず 「汚らわしい女」として里を追いやられ、子供は生まれたものの女性は死亡。 神に仕える守人なのに神に見放されたことに絶望し、子供を引き取って自分の駒として育て上げ、 今日まで過ごしてきたという。(その子供というのがメルヴィナ) まるでヴァイスと同じようなことを考えたダナオスにとどめを刺し、その肉体が滅んだ後、残った魔器をジェイナスが拾い、装着する。 お前何やってんだと非難する一行だが、ジェイナスはこうすれば誰の手に渡ることもない、俺じゃこんなの使いこなせないし別にいいだろと話す。 魔器には身体能力の向上の他、不老不死の効果もあるが、同時に精神を蝕む副作用もあり、魔器に精神が屈した時化け物と成り果てる上、 一度身につけたら外せない。珍しく動揺するジュードだが、シュバルツは 「ジェイナスが化け物になったらは俺か、俺のガキが止めてやるから安心しろ」と話す。 396 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/09(月) 23 21 54.25 ID X4eMefES0 [9/9] メインストーリーは上記のような感じ。第二世代メンバーの個別エピソードをざっくり紹介。 ・ヴァネッサは旅の中で因縁の魔物と再び対面し、仇討ちを果たせたものの心が晴れるわけではなかった。 最初はシュバルツの言動に嫌悪を覚えていた彼女だが、その裏側に隠された彼の本心を知ると理解を示すようになる。 シュバルツは彼女と二人きりの時「死ぬのが怖い」と本音を打ち明け、 ヴァネッサは「弱いくせに強がらないで最初からそう言いなさいよ」と彼のダサイ部分を受け入れた。 ・閃光の日以来、未来視の能力を失ってしまったリ・ラ=ルア。しかし未来は何があるか分からないからこそ楽しみになるから、 力が戻らなくても構わないとシュバルツに話す。 シュバルツは「俺の楽しみはお前を好きにできることぐらいだからそれまで死ぬな」と告げる。 ・兄の死を悲しむが、里を追い出された身の上なのでまともに弔ってやることもできないことを嘆くユーミル。 魔器に魅入られていたのはダナオスだけでなく自分もだったと言う。 シュバルツはそんな彼女を「たまにはわがままぐらい言ってもバチ当たらねえよ」 「なるようにしかならないんだからせいぜい楽しもうぜ」と励ます。 ・差別意識が強く、特に人間を見下すイグニス。そんな中シンシアという人間の女性と出会い、 最初は顔を合わすたび口喧嘩ばかりしていたが、最終的にはケンカ友達のような仲になる。 シンシアにまつわるサブイベントを全てこなすと、イグニスはシンシアが自分に向ける本当の気持ちに気付き、結ばれる。 ・居場所であったダナオスを失い、シュバルツに死なせてももらえないメルヴィナだったが、 シュバルツの魂の器としての使命を知り、彼が何故自分に生きてほしいのかを察する。 自分と違って生きたくても生きられない彼が、そうまでして守ろうとする世界がどうなるかを見届けるという目的を見つけ、 パーティに正式に加入する。 ・ヴァイス同様、神の力を宿す魔物を倒すたび、激痛に悶え意識を失うシュバルツ。彼もまた、金髪の女性が現れる夢を見た。 ・第一世代の時と同様、強大な魔物を倒しても、シュバルツが全く苦しまないこともあり、 そういう時は代わりにイヴァに変化があった。第一世代では小さな違和感だったが、第二世代の現在では痛みとなってイヴァを襲う。 ・ヴァイスとシュバルツの夢に現れる金髪の女性が歌う歌を、フィオナだけでなくイヴァまで口ずさんでいた。 何故その歌を知っているのか尋ねようとするも、やはり聞きそびれてしまう。 ヴァイス同様、神の力をそれ以上受け入れきれなくなったシュバルツは、 ヴァネッサ、リ・ラ=ルア、ユーミルのいずれかと結ばれ、自分じゃ果たし切れなかった使命を次の世代に託す。(第二世代終了) 416 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 51 47.32 ID us5Shp9x0 [1/6] アガレスト戦記2、残りの第三世代&真ルートです。結構はしょってますがそれでも長いです。 ■登場人物(第三世代) 【グレイ】第三世代の主人公。シュバルツの息子。器としての使命に徹しており、人間性が薄い。 【フィオナ】ハイ・エルフの彼女は、三世代目にして身体の成長が始まり、幼女から大人の女性に。 一緒に育ったグレイとは幼なじみのような関係。 【ジェイナス】魔器を身につけている為、姿は第二世代の頃のままだが、精神が蝕まれているのは自覚している様子。 【メルヴィナ】第三世代のヒロインその1。シュバルツから託されたグレイを見守る。 グレイに対する柱の乙女でもあるが、自覚はない。 【リィル】第三世代のヒロインその2。イグニスとシンシアの娘で、グレイとは幼なじみ。騒がしい。 【ソフィア】第三世代のヒロインその3。エンハンブレの守人で、イグニスの妹で、リィルの叔母。上品だが腹黒。 【ゲオルグ】強い相手との戦いに生き甲斐を見出だす武人。基本的に空気なおっさん。 シュバルツと第二世代ヒロインの息子・グレイは、父とは正反対で使命に積極的。 神の力を宿す魔物を倒すたび激痛に襲われてはフィオナやソフィアに気遣われるが、 魂の器に徹している彼はその優しさを拒絶する。 イヴァもまた、グレイが痛みを伴わない時に限り異変があった。 ヴァイスの時は小さな違和感、シュバルツの時は自覚する程度の痛みだったが、現在ではグレイと同等の激痛となり彼女を襲う。 フィオナは様子のおかしいイヴァに休むよう説得するが、イヴァは何としても同行を続ける。 ファスティーはグレイの様子を見て、「このままではグレイの中の神の力が暴走してとんでもないことになるかもしれない」 と早めの封印を薦めるが、イヴァは「グレイのことは私が決める」と聞く耳を持たない。 ファスティーは、封印が嫌なら力を抑える方法があるかもしれないからそれを試してみようと提案。 それならばと、一行はファスティーの言う「神の力を抑える効力のある魔器」を求めて、それのある遺跡を目指す。 遺跡を守る魔物に苦戦する一行。よりによってグレイとイヴァは同時に激痛に襲われ、二人とも倒れてしまう。 二人を庇いながらの戦いで徐々に追い詰められるが、そこでジェイナスが「ここは俺に任せろ」と言い出す。 ジュードは嫌な予感がするが、仲間に連れられ渋々避難する。 すると背後で大きな爆発音が轟く。ジェイナスが魔器の力を極限まで引き出し、魔物を道連れにして自爆したのだ。 ジュードは「親父は魔器を身につけてるんだから死なないよな!?」と皆に問いかける。 あの爆発と、魔器に蝕まれたあの身体で無事でいられるかを疑問視するが、皆は口には出せなかった。(ジェイナス死亡、永久離脱) 417 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 52 22.77 ID us5Shp9x0 [2/6] 一行は神殿でグレイとイヴァを休ませる。グレイもヴァイスやシュバルツと同様、金髪の女性が歌を歌う夢を見ていた。 グレイが目を覚ますが、様子がおかしい。目覚めた自分の姿を見て驚くようなそぶりをしている。 そんな様子の彼にファスティーは「ようやくお目覚めか。私のことが分かるか?」 「数千年ぶり、それも互いに人の身に窶しての再会だな」と言い出す。 ファスティーが急に何を言ってるのか分からない一行だが、グレイには言葉の意味を分かる様子。 やがてイヴァも目覚め、ファスティーはこれまでの真相を語り出した。 ・自分の本当の名前はメビウス。古の戦いに敗れ封印された闇の神の一人 ・封印が弱まったのでちょこっとだけ抜け出せたものの、完全ではなく、 ファスティーという考古学者の身体を乗っ取って完全復活を目論み動いていた ・イヴァは神の代行者などではなく、神が戯れに造った生命体。 メビウスが「神の代行者」としての記憶と人格を与え、駒として動かしていた ・ヴァイスとシュバルツとグレイがカオス復活の器であるように、イヴァはメビウス復活の器。 魔物を倒した後イヴァが痛みを感じたり苦しむことがあったのもその為 ・メビウスは完全復活した時、ハイ・エルフであるフィオナを自分の媒体にするつもり。 フィオナを【鍵】としてイヴァに探させたのもその為 ・森の奥深くにハイ・エルフ唯一の生き残りであるフィオナを封印したのもメビウス。 自分が戦争に負け、封印されることを見越してのこと ということらしい。そして様子がおかしいグレイのことを「カオス」と呼ぶ。 ファスティー(メビウス)はフィオナを捕まえると、 「カオスよ、この娘を返してほしかったらサマリルの持つ腕輪を持ってこい」と告げて神殿の奥に消えた。 サマリルとは第二世代でダナオスが復活させようとした古の魔王であり、 メビウスによればその腕輪があれば完全復活できるらしい。 カオスと呼ばれたグレイはその条件を呑む。 カオスと言えばヴァイスに封印を解かれ殺された闇の神で、今まで三世代に渡り復活させようとしていた相手だが、 もう復活してしまったようだ。グレイの姿のままで。 「フィオナ取り返してメビウス倒したら次はお前を封印してやるから逃げるなよ」と仲間に言われるが、 カオス(外見グレイ)は「何から逃げろというのか知らんが、それで貴様らが納得するならいいだろう」 という態度。闇の神だが、悪い奴という感じはしない。 418 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 53 00.14 ID us5Shp9x0 [3/6] ヴァイスとシュバルツとグレイの夢に現れていた金髪の女性は、 光の神の一人であり、カオスの恋人であった女神・ヴァルナだった。 つまりカオスとしての人格は第一世代から存在していたことになるが、 カオスは「ヴァイスもシュバルツもグレイも私の別人格のようなもの。 主人格である私が目覚めたことで彼らの存在はこの世から消えた」と酷な事実を突きつける。 それでもジュードやリィルは「そんなの嘘、お前からグレイを取り戻す」と宣言。 ちなみに、カオスによればヴァイスはカオスを殺していないという。 殺そうとしたものの躊躇っていると、背後からファスティーがヴァイスごとカオスを刺したそうだ。 ファスティーはヴァイスの死体にカオスを宿し、自分の復活の為に利用することにした。(ヴァイスが記憶喪失だったのもその為) 夢の中でヴァルナが歌っていた歌だが、古の神々の戦いが起きる前、 ヴァルナがいつもカオスに歌ってくれたもので、カオスはその歌が好きだった。 フィオナがこの歌を知っていたのは、ハイ・エルフはヴァルナが生み出した種族で、 フィオナはヴァルナの膝の上でよく聴かされていた為。 (カオスがフィオナを助けようと必死になるのも、フィオナにヴァルナを重ねている為) しかし神々の戦いが起き、カオスとヴァルナは引き裂かれる。 カオスを哀れんだ他の闇の神が、カオスの為にヴァルナそっくりの生命体(イヴァ)を生み出し献上。 イヴァがあの歌を知っていたのは、カオスの側に置かれていた頃、カオスが口ずさむその歌をいつの間にか覚えた為。 しばらくイヴァを連れていたカオスだが、やがて「やはり生命をもてあそぶのは良くない」として、イヴァを手放す。 その後メビウスが拾い、神の代行者という人格を植え付け利用することに。 第二世代でダナオスと対峙した場所にやってきた一行。魔器などなくても、カオスの力でサマリルの封印は解けた。 魔王サマリルはカオスの部下でもあるが、「お前に用はないが腕輪だけよこせ」という要求にサマリルはごねる。 結局こいつもメビウスと内通していたようで、 「腑抜けた今の貴様に腕輪渡すくらいならメビウス様に従う」と本性を表すが、返り討ちにしてやる。 戦い後、腕輪に手を伸ばそうとするジュードにカオスは「父親と同じ道を辿りたくなければそれに触れるな」と忠告。 結局カオスが拾い、その場を後にする。 メルヴィナはダナオスを思い出したようだが、「……さよなら」と呟くとカオス達を追いかけた。 419 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 53 27.61 ID us5Shp9x0 [4/6] サマリルの腕輪を手に入れ、メビウスの元に戻ってきた一行。 メビウスに腕輪を渡すと、衰弱状態のフィオナを乱暴によこされた。命に別状はないらしい。 メビウスは腕輪があればフィオナ無しでも完全復活できるようで、これから自身の本体が封印されたグラッセアの【柱】に向かうという。 さらにメビウスは「カオスはこの世界を滅ぼすつもりだ」「これから私とカオス、どちらに従うべきかよく考えろ」と告げる。 メビウスの言葉が気になるが、フィオナを休ませる為に一行はフレンスベルジュの宿へ急ぐ。 カオスが世界を滅ぼすつもりというのはどうやら本当らしい。かといってメビウスに従うのが妥当とも思えない。 カオスはこれから、ゼントルークの【柱】に向かうという。 立ち去ろうとするカオスにイヴァはついていこうとするが、 カオスは彼女に「いつまで私に縛られているつもりだ?」「お前はお前の愛する者達と共にいろ」と告げる。 カオスはフィオナに「もしもグレイが戻ってきて、しかし命が残り僅かだったとしたらどうする?」と問いかけると、 フィオナは「もう二度と離さない。最期のその時までそばにいる」と答える。 それを聞いて何かを決意したカオスは、ゼントルークの【柱】に向けて旅立つ。 結局、一行はカオスについていくことを選んだ。メビウスは信用できないし、何故世界を滅ぼすのかを問い詰めたいからだ。 その頃、ゼントルークの柱では、グレイの意識が具現化してさまよっていた。 カオスの覚醒によって消滅したはずの自分が何故ここにいるのかを怪しんでいると、完全復活したカオスが現れ 「お前の魂はお前のものだから私でも消せない。お前が再び立ち上がりたいと願うなら私が仮初めの命を与えてやる」と告げる。 カオスを追ってゼントルークの柱に辿り着いたジュード達。そこにいたグレイに「カオス、来てやったぞ」と話しかけるが、 すぐにグレイであることが分かり彼の帰りを喜ぶ。(第三世代終了、このまま真ルートへ) 420 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 54 03.44 ID us5Shp9x0 [5/6] そこへカオスが現れ、この世界・アガレストのからくりを話し出す。 ・本当のアガレストは神々の戦いで荒廃してしまい、 光の神々が闇の神々の肉体を使ってなんとか仮初めのアガレストを作り上げた。それが今いる世界 ・この仮初めの世界は間もなく滅ぶ ・カオスの目的はこの偽りの世界を滅ぼし、人々を真のアガレストへ導くこと しかし神同士の争いで壊滅状態となった真の世界・アガレストの荒れ具合は人々の想像を絶するといい、 「それでも私についてくるか?」と今一度問う。 このままいてもどうせ死ぬんじゃやるしかねーだろとノリ気の一行に、 カオスは「いいだろう。ならば『彼ら』と共に来い」と言い、 ヴァイスとその嫁候補達、シュバルツとその嫁候補達、さらにジェイナスを蘇らせる。(グレイ同様、仮初めの命だが) 幼女から立派な美人になったフィオナを見て喜ぶヴァイスとシュバルツ。 イヴァはそういう風に記憶を与えられていたとはいえ彼らの人生を台無しにしたことを謝罪するが、 ヴァイス達は「誰しもやらなくてはならないことがある」「あの時のイヴァのやるべきことはそれで、イヴァはそれを果たしただけ」 「今の俺達のやるべきことは真の世界を取り戻すこと」と励ます。 ジェイナスはクロエに、自分のことを忘れて新しい人を見つけてほしい様子。 ジュードにクロエへの伝言を頼もうとするがジュードは「自分で言え」と突っぱねる。 ジェイナスにすれば死んだ自分がここにいること自体、自然の摂理に反してるからなるべくそうはしたくない、 しかしジュードと話すのは例外だからいいそうだ。 相変わらず馬鹿げた言い分の父に、ジュードは苦笑した。 421 名前:アガレスト戦記2[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 17 55 16.56 ID us5Shp9x0 [6/6] 今の世界を滅ぼすにはどうするかだが、その方法は守人の族長と、次期族長候補が知っていた。 次期族長候補に該当するのは、パーティメンバーだとソフィア。 その方法とは、 ・族長の命をヴェルダファードで奪う ・族長の命が闇の神の封印となっているので、それにより闇の神が復活 ・カオス以外の5人の神を復活させ倒していく ・カオスの命が真のアガレストへの道を開く扉となっているので、最後にカオスを倒す というものらしい。 守人の族長達も覚悟はできているようで、ヴェルダファードによって命を落としていく。 そして復活した闇の神達(メビウス含む)を倒す。 再びカオスの元にやってきた一行。その覚悟を再確認されるが、そんなの今更だった。 いよいよカオスとの最終決戦。これに勝利すると、カオスの元にヴァルナが迎えにやってきた。 カオスが真のアガレストを取り戻したがっていたのは、それがヴァルナの願いだったからのようだ。 真のアガレストに辿り着いた一行。人々はここから新たに全てをやり直すことになる。 ヴァイスとシュバルツは「俺達はここには居られない」「あとはお前達に任せた」と言うと、 ヒロイン達やジェイナスと共に、死者がいるべき場所へと還っていった。 グレイはフィオナ、イヴァ、メルヴィナ、リィル、ソフィアのいずれかと結ばれる。 彼の命も間もなく尽きてしまうが、それでもやれることはあるだろう。 この世界がこの先どうなるのかを、カオスとヴァルナは見守り続けた。(トゥルーED) --- 以上です。他にも、メビウスに従うバッドED、真の世界を手に入れる覚悟がないノーマルEDがあります。 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。 422 :ゲーム好き名無しさん:2012/04/15(日) 20 09 06.53 ID 3Krazip30 アガレスト戦記も乙です 前作と設定や話のつながりはないのね? 430 :アガレスト2の人:2012/04/16(月) 18 45 36.77 ID LGeV+yml0 422 1のパラレルワールドとなっております。 地名やヴェルダファードなどの固有名詞は引き継いでますが、全くの別物。
https://w.atwiki.jp/vice2rain/pages/156.html
日が傾きかけている夕方、部活に燃える生徒達を横目にレインは気だるそうにバイクのエンジンをかけた。ヘルメットはつけていない。面倒だからである。 「レイン先生っ、ノーヘルはまずいですよ。死にますよ?!」 「だいじょうぶです、石頭なので。」 同僚の忠告をさらっと受け流してバイクにまたがり、さっさとスピードを上げて道路を飛ばしてやった。チッと舌打ちをして、今日の授業を振り返る。ああ忌々しい、悔しいが一応3-Sは選ばれた生徒達。どんなにぎゃあぎゃあと騒いでいようと当てられた問題にはしっかり答えてしまうのが悔しい。担任をまかされて数ヶ月、仕方ないが彼らの頭脳を評価し、自分とほぼ同等の能力をもっていると認めざるを得ないだろう、レインは頭の隅で考え始めていた。視界のスミに、交通整備の赤いステッキを機械的に振り回すヴァイスが入ったのも気づかずに。 一台のバイクがもの凄いスピードで通り過ぎたのを見て、やれやれとヴァイスは肩を落とした。 「ったく…レインのやつ放課後暴走族はやめろよなー…。」 ホイッスルを口から離し、後ろを振り返る。工事現場の親方がやかんをもって休憩しようと声をかけてくれたからだ。声は出さずに大きくうなずいて他のアルバイトたちの所へ向かう。 「お疲れーッス。」 「ヴァイス君、今日のお手当てね。」 「あざーっす。いや、ホント助かりますよー…来週もうちょっと多くバイトいれてもいいですかね?」 「いいけど、だいじょうぶなの?キミ受験生でしょ。」 「まあ、勉強はなんとかしますんで。」 やかんから注がれた熱いお茶で喉を潤し、配られたおにぎりをほおばりながらヴァイスは少し考える。自分の進学のこと、アリアの学費のこと。今の自分の学費は全額免除されているので当面の間心配は無い。しかし、アリアは半額免除の対象。最終学年にならねば、全額免除の選考試験がない。両親の残してくれた遺産も少しはあるが、それに頼ってばかりいれば生計が立たなくなってしまう。 スケジュール帳を開いた。来週は毎日バイト。うち3日はかけもちだ。幸いなことに、体力にも自信があるからなんとかなるだろう。しかし、疲労がたまることは事実であって。 「キッツぅ・・・」 愚痴の一つも零したりしてしまう。幾度か、エルネストの両親から援助の申し出はあった。しかし、ヴァイスは丁寧に断っている。公的な補助も受けているし、友達関係の人から金銭の貸し借りはするなというのが両親の教えでもあった。 「やっぱ大学やめよっかな・・・」 給料袋をかばんにしまい、同僚達に別れの挨拶をするとヴァイスは帰路に着いた。腕時計の文字盤は、違う日付を指している。さっさと帰ってアリアの用意してくれた食事を流し込み、疲れを取るべく眠りにつきたいところだが、宿題があったような気がする。 「あの先公~っ!・・・ま、いいや。当てられたらその場で答えたろ。」 それくらいの頭脳はあると自負している。いざとなったら、エルネストにノートを借りるなり、レオンのノートを盗み見するなりすればいい。プリアラは・・・後が怖い。そんなことを考えながら歩いて通り過ぎようとしていた工事現場から、ガシャンという何かが割れる音、鉄パイプのかすれる金属音、そしてドサリとなにかが落ちる音、怒鳴り声。怪訝そうな顔をして工事現場を覗き込む。 「ん?なんだなんだ、ケンカかぁ?」 その場には数人の高校生が鉄パイプ片手に立っていた。高校生達の囲んでいる中心には小学生くらいだろう少年が倒れている。少年のめがねは割れていて、踏み潰された形跡がみられた。 「おいオメーらぁ!ガキんちょ相手になーにやってんスかっ」 こんな状況で助け舟を出さないわけには行かない。相手の数は7人。7対1はやはり少し不利ではあるが、ここで逃げては男が廃る。鉄パイプが足元に転がっているが、手に取るつもりは無かった。人は素手で戦えば、ケンカをする理由も見えるはずだと、ヤンクミのマネをしつつ言っていたレインの言葉を思い出したのだ。 「けっ、あんなセンセーでもヤンクミの言葉を言えばそれなりじゃん。」 「なーにごちゃごちゃ言ってんだよガキが!」 「このガキの仲間か?」 「ンナァァァア!てめぇ!どこが仲間に見えるんだよ!ガキっつーな!来年大学生だよ!こいつ小学生だろ、どう見ても!俺サマがそんなガキに見えんのか!ああもう容赦しねー!」 数分かかった。ヴァイスにしてはかなりの苦戦を強いられたほうだろう。手のひらには血が滴っている。腕にも、足にも痣ができたがまぁそれは仕方ない。それよりも、小学生の少年の安否を確めなければならなかった。 「おい、だいじょうぶかよ。」 「・・・あ。」 「あんた、どこの小学校のコ?ていうかこんな時間になんでウロついてんだよ。俺送ってくぜ。家どこ?」 「あ、ありがとうございました・・・。でも、俺平気です。あ、あの。名前は・・・?」 「俺?俺はヴァイスだ。」 「ヴァイス様ですね。その制服・・・召喚高校、ですよね?」 集団に殴られていたにもかかわらず、少年は案外元気そうである。質問攻めにあっている状況が面倒でその場からさっさと去ってしまいたい。 「俺、ヴァイス様についていきますよ!」 「あ・・・あっそう・・・。とにかく送らなくても平気なんだろ?俺帰るから。」 視線をあわせずに手を振って、その場を後にした。なんだか妙な小学生だったと首をかしげて。 翌日のことだ。眠たげな目をこすって家のドアを開き、学校へ向かう。アリアは大慌てで時間割をそろえていたので置いてきた。どうしてあんなに準備に時間がかかるのかがまるで理解できない。通学路の途中にあるエルネストの家によって、迎えに行こうか。と、自分のすぐ隣をもの凄いスピードのバイクが駆け抜けていった。朝っぱらからうるさいなと思ったら、自分の担任だった。ダメ教師め、って人のことをいえないか。ヴァイスは薄く笑いながら少しだけスピードを上げて走り出した。 「エルゥゥゥ!遅刻すんぞー!」 「わかってますーって!」 いつもの朝が始まる。変わらない日常が。 そう そう信じていたのに。 「転校生がいます。」 心底面倒だと物語っているような口調でレインが言う。その隣に立っているのは背が高い、つんつんと尖った金髪の少年。めがねをかけており、知的な印象を受けた。気になるのは、彼がずっと穴が開くほどヴァイスの方を見ていることなのだが。 「どうもっ!俺、ベルクです!そちらにおられるヴァイス様に憧れて無理やり転校してやりました!これからよろしくお願いします!」 「無理やり?!」 レオンが何か突っ込みを続けたそうにしていたが、レインが話を打ち切ったが為にそれは失敗に終わる。ベルクは自己紹介をするやいなやヴァイスの隣に机を置き、にこにこと恐ろしいほどの笑みを浮かべてどっかりと座った。その様子にやや驚いて、というよりも数歩引いてしまいたいような気持ちを抱いて、ヴァイスは口を開く。 「あ、あんた・・・なんでさっきから俺のこと見てんだよ。」 「やだなぁ、昨日助けてもらったじゃないですかっ。あの時から決めたんですよ。俺、ヴァイス様みたいにカッコイイ人になろう!と・・・」 「昨日?・・・だって、俺は。」 昨日助けたのは、たしか随分年下の幼い少年だったはず。 ヴァイスは首をひねる。遠くから、レインが新しいバイクを自慢している話が聞こえてきたが、それもあまり頭に入らない。 その日、ぼんやりとしたまま放課後を迎えたヴァイスは、なんとなく誰にもこの話を言えずにアルバイトに向かったのだった。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1065.html
はやて「さて最近のyagami復権運動を鑑みるに、これは早々にシンとくっ付けという天啓と解釈してええんやな」 なのは「ええわけないよ。現在進行形で頭冷やそうか。っていうかいっそ凍りつこうか」 フェイト「復権運動が実際起こってるかは置いといて、それはちょっと便乗出来ないな」 ヴァイス「おおッ、火花散らしてるね~」 エリオ「あ、ヴァイスさん」 ヴァイス「なんだよ、モンハンやるなら声かけろってエリオ」 エリオ「スイマセン」 ヴァイス「で、景品もとい、シンは何してるんだ?」 くい(エリオ、PSPから目を逸らさずに指差す) ヴィヴィオ「シンパパ~♪」 シン「お、ヴィヴィオどうした~」(駆け寄ってきたヴィヴィオを抱き上げるシン) ヴィヴィオ「んとね、えっとね、ハイ!!」 シン「携帯?」 ティアナ「今日は父の日でしょ?」 シン「もしかして……これヴィヴィオが買ったのか?」 ヴィヴィオ「うん!!」(頬を赤らめつつ頷く) スバル「三人で選んだんだよ?」 シン「赤色か」 ヴィヴィオ「シンパパのお目めの色~」 ティアナ「開いてみなさいよ」 シン「ん」 待ち受けにはシン、シンの膝の上に座るヴィヴィオ、右隣りのティアナ、左隣りのスバルの四人の写真 ヴィヴィオ「シンパパ、シンパパ、お揃いだよ」(ピンクの携帯を取り出しながら) スバル「皆で色違いのにしたんだよ♪」(青い携帯を出しつつ) ティアナ「ま、まぁ、私も一応合わせたわよ。きょ、協調性って大事でしょ?」(照れながらオレンジの携帯を取り出すティアナ) ヴィヴィオ「ティアナママとスバルママもお揃いお揃い♪」 ティアナ「ママって///////」 スバル「何だかくすぐったいね」 シン「ヴィヴィオ~~ありがとうな~~~チュッ」(ヴィヴィオの頬にキス) ヴィヴィオ「きゃう~~~~♪♪」 ティアナ・スバル(*1) ヴァイス「……和むな……」(狩りをしつつ) エリオ「和みますね」(同上) キャロ「微笑ましいですね。出し抜かれてる御三方は脇に置いておいて」(PSPをしつつ) ヴァイス「………キャロは狩りか?」 キャロ「いえ、『戦場の絆~オールガンダム勢ぞろい~』です」 ヴァイス「ジムスナイパーて渋いな………」 yagami「そろそろ決着付けなアカンな。今は亡き偉大なる虎、三沢の魂よ、私のエルボーに宿れ!!」 魔王「刈り取ってあげるの」(フリッカースタイル) 便乗「フェ・イ・ト!フェ・イ・ト!!」(∞の円を描きながら) ツンつん×デレでれ 14話へ進む 一覧へ
https://w.atwiki.jp/teampf/pages/149.html
ライトニングが再会した育ての親ミラージュと弟分イワオによるチーム。 当初は大会に出場する予定はなかったが,最後の使い魔メサイアの干渉とライトレイに関わるとある噂を耳にしたことから,先生の許可を得て出場。 メンバー ライトニング 先生 イワオ
https://w.atwiki.jp/opfan/pages/4188.html
某所にある地下洞窟を進んだ先で発見された先史文明の遺跡。 真っ白な金属で出来た部屋を起点に地下深くへと連なっている。 なんらかの原因で地の奥底に沈下した塔のような建造物である可能性が高い。 ダンジョンと化した内部には機巧人形に類似した存在が蔓延っており、上位ランク冒険者でなければ進む事すら困難だろう。 探索者によればダンジョンは地底に向けて無限に続くようであり、進む程にトラップやモンスターも増えて景色も醜悪になっていくとの証言がされているようだ。 関連 赤い油 ベーテリン 古代クロアネル クアドー大迷宮 ヌトュム遺跡 目次に戻る
https://w.atwiki.jp/plum1122/pages/163.html
ツァイス autolink ベルンの竜騎士。ミレディの弟であり,ゲイルとも親しい。「ゲイルさん!」と懐き,きっと同僚にも「ゲイルさんは俺の兄さんになるんだぜ!」と自慢していたに違いない。私には見える。犬のような尻尾が。後に「黒き稲妻」の異名を残すようだが,彼のどのへんが黒いのか,未だ持って分からない。髪も瞳も赤いし…鎧は…黒に見えないこともないが,紺だろ。 姉にいつまでも子ども扱いされるのがイヤでムチャするあたりが子どもであり,ゲイルさんを無邪気に慕っていたあたりも子どもであり,ベルンとサカの軋轢もあっさり乗り越えてシンと仲良くしようと試みるあたりは子どもっぽいゆえの長所だろう。 こっそりエレンのことが気になっているらしいが,エレンはあまりにも鈍いし,ツァイスも感情を自覚しているかどうかは怪しいところがあるので,誰かにせっついてもらわなければ,どうともならなそうである。 タグ:【封印】 つ ベルン 人名 男性 竜騎士 上へ